2017-02-02 (Thu)
最近、お客様を訪問すると、「ArduinoとRasberry Piはどう違うの?」と質問されることが多くなりましたので、独断と偏見にて簡単にお答えします。
いわゆる、シングルボードコンピュータといえば、Arduino, Rasberry Pi, DragonBoard, Freedom, NUC, BagleBone, Nucleo, GR-PEACH/SAKURA, Armadillo, Edison/Galielo2, Lazuriteなどいろんな種類があります。その中でも世界的に数百万枚以上出荷されているのは、ArduinoとRasberry Piの2つが圧倒的なシェアを誇っています。
昨年始め、米国ラスベガスで開催されたCES (Consumer Electronics Show)では、インテルが初めて自社CPUを搭載したArduino互換のGenuinoというシングルボードコンピュータを発表し、日本でも昨年3月から出荷されました。
◆Intel版Arduino 101 「Genuino」

あのCPU最大手のインテルが、シングルボードコンピュータに乗り出したかと当時は少し驚きました!そして、GenuinoにはBLE機能が標準搭載されています。このArduinoと市場を競っているRasberry Piは、後発ながらリッチな画像処理やHDMIなどデジタルテレビとのインターフェースをボード上に標準搭載するなど、いままでLinux OSとパソコンを搭載したアプライアンスPC市場をも浸食してマーケットを拡大しています。
◆Rasberry Pi

◆この2つのシングルボードコンピュータを比較してみると

な感じで整理できます。
IoTシステムを構築する上で、この2つのシングルボードコンピュータをみると、それぞれに向き不向きがあります。
◆Arduinoのメリットとデメリット
○センサー類と接続しIoTシステムを構築する際オープンソースハードウェアである基盤データをも修正し開発可能
×いわゆるグラフィック周りの仕様はほとんど考慮されていない
◆Rasberry Piのメリットとデメリット
○Windowsパソコンで実現したほとんどの機能は、3000円前後のRasberry Piで対応できる
×組み込み系のモジュールなど低消費電力を意識したデバイスには向かない
今年はじめCES 2017で、Arduino開発元社長が展示会のプレゼンでArduino商品をアピールする際に、LoRaシールドを取り出し説明していました。
ちなみに当社パートナーのDragino社では、ArduinoおよびRasberry Pi用LoRa GPS機能付きシールドを発売しています。
◆Dragino社Arduino用LoRa GPS機能付きシールド

◆Dragino社Rasberry Pi用LoRa GPS機能付きシールド

また、日本ではあまり知られてないようですが、東日本大震災が起こり、まもなく、米国MIT Medai Labの所長である伊藤嬢一氏らが、原発付近にガイガーカウンターを敷き詰め、市民による草の根ネットワーク SAFECAST。このガイガーカウンターbGeigie Nanoは、Arduinoをベースにデザインされています。
*SAFECASTが開発したArduinoベース・ガイガーカウンターはDYIキットが$600で販売中
https://shop.kithub.cc/collections/environmental-monitoring-kits/products/safecast-bgeigie-nano
*SAFECASTの福島原発付近の放射線マップ
http://safecast.jp/maps/
Rasbery Piに比べて計算能力は乏しく感じるArduinoですが、ガイガーカウンタ用センサーとGPSとWiFi機能でこんなことが実現できるのです! SAFECAST事例は、最高のスマートシティ ユースケースだと思います。

◆Dragino LoRa IoTキットのプレゼン動画
◆詳細はこちらから.
↓↓↓↓↓↓
http://www.crijapan.jp/index.php/ja/iotgateway.html
■IoTゲートウェイカタログをダウンロード
↓↓↓↓↓↓
http://www.ibeacondo.com/download/IoTGateway_catalog.pdf
■Dragino社LoRaWAN対応IoTゲートウェイ
・SEMTECH社LoRa通信チップ搭載したIoTゲートウェイ LG01-JP

■LoRaWAN対応センサーノード LoRa mini 表


■LoRaWAN対応センサーノードLoRa mini 裏

■LoRaWAN対応センサーノードLoRa miniをArduino IDE互換開発PCBに装着している様子



■LoRa mini用着脱可能なテストユーティティ
Arduino IDEで開発したさまざまなセンサー制御プログラムをLoRa mini本体にロードするためのテストユーティリティ

■「LoRa」導入ガイド―「IoT」「LoRa」の仕組みから、「IoTアプリケーション」の実例までのLoRa入門書

A5判 160ページ 定価 2,484円(本体2,300円)
ISBN978-4-7775-1972-9 C3004 2300円
2016年 9月28日 工学社より全国書店にて発売!
◆工学社のサイト
↓↓↓↓↓↓↓

いわゆる、シングルボードコンピュータといえば、Arduino, Rasberry Pi, DragonBoard, Freedom, NUC, BagleBone, Nucleo, GR-PEACH/SAKURA, Armadillo, Edison/Galielo2, Lazuriteなどいろんな種類があります。その中でも世界的に数百万枚以上出荷されているのは、ArduinoとRasberry Piの2つが圧倒的なシェアを誇っています。
昨年始め、米国ラスベガスで開催されたCES (Consumer Electronics Show)では、インテルが初めて自社CPUを搭載したArduino互換のGenuinoというシングルボードコンピュータを発表し、日本でも昨年3月から出荷されました。
◆Intel版Arduino 101 「Genuino」

あのCPU最大手のインテルが、シングルボードコンピュータに乗り出したかと当時は少し驚きました!そして、GenuinoにはBLE機能が標準搭載されています。このArduinoと市場を競っているRasberry Piは、後発ながらリッチな画像処理やHDMIなどデジタルテレビとのインターフェースをボード上に標準搭載するなど、いままでLinux OSとパソコンを搭載したアプライアンスPC市場をも浸食してマーケットを拡大しています。
◆Rasberry Pi

◆この2つのシングルボードコンピュータを比較してみると

な感じで整理できます。
IoTシステムを構築する上で、この2つのシングルボードコンピュータをみると、それぞれに向き不向きがあります。
◆Arduinoのメリットとデメリット
○センサー類と接続しIoTシステムを構築する際オープンソースハードウェアである基盤データをも修正し開発可能
×いわゆるグラフィック周りの仕様はほとんど考慮されていない
◆Rasberry Piのメリットとデメリット
○Windowsパソコンで実現したほとんどの機能は、3000円前後のRasberry Piで対応できる
×組み込み系のモジュールなど低消費電力を意識したデバイスには向かない
今年はじめCES 2017で、Arduino開発元社長が展示会のプレゼンでArduino商品をアピールする際に、LoRaシールドを取り出し説明していました。
ちなみに当社パートナーのDragino社では、ArduinoおよびRasberry Pi用LoRa GPS機能付きシールドを発売しています。
◆Dragino社Arduino用LoRa GPS機能付きシールド

◆Dragino社Rasberry Pi用LoRa GPS機能付きシールド

また、日本ではあまり知られてないようですが、東日本大震災が起こり、まもなく、米国MIT Medai Labの所長である伊藤嬢一氏らが、原発付近にガイガーカウンターを敷き詰め、市民による草の根ネットワーク SAFECAST。このガイガーカウンターbGeigie Nanoは、Arduinoをベースにデザインされています。
Safecast MiniDoc | by Adrian Storey from Safecast on Vimeo.
*SAFECASTが開発したArduinoベース・ガイガーカウンターはDYIキットが$600で販売中
https://shop.kithub.cc/collections/environmental-monitoring-kits/products/safecast-bgeigie-nano
*SAFECASTの福島原発付近の放射線マップ
http://safecast.jp/maps/
Rasbery Piに比べて計算能力は乏しく感じるArduinoですが、ガイガーカウンタ用センサーとGPSとWiFi機能でこんなことが実現できるのです! SAFECAST事例は、最高のスマートシティ ユースケースだと思います。

◆Dragino LoRa IoTキットのプレゼン動画
◆詳細はこちらから.
↓↓↓↓↓↓
http://www.crijapan.jp/index.php/ja/iotgateway.html
■IoTゲートウェイカタログをダウンロード
↓↓↓↓↓↓
http://www.ibeacondo.com/download/IoTGateway_catalog.pdf
■Dragino社LoRaWAN対応IoTゲートウェイ
・SEMTECH社LoRa通信チップ搭載したIoTゲートウェイ LG01-JP

■LoRaWAN対応センサーノード LoRa mini 表


■LoRaWAN対応センサーノードLoRa mini 裏

■LoRaWAN対応センサーノードLoRa miniをArduino IDE互換開発PCBに装着している様子



■LoRa mini用着脱可能なテストユーティティ
Arduino IDEで開発したさまざまなセンサー制御プログラムをLoRa mini本体にロードするためのテストユーティリティ

■「LoRa」導入ガイド―「IoT」「LoRa」の仕組みから、「IoTアプリケーション」の実例までのLoRa入門書

A5判 160ページ 定価 2,484円(本体2,300円)
ISBN978-4-7775-1972-9 C3004 2300円
2016年 9月28日 工学社より全国書店にて発売!
◆工学社のサイト
↓↓↓↓↓↓↓
https://www.kohgakusha.co.jp/books/detail/978-4-7775-1972-9

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