2017-12-14 (Thu)
2012年にある大手物流会社むけに提案した衛星GPSとスマートフォンをつかう配送トラックの位置測位システムの提案書の一部です。当時、日本で最大手の物流会社が、ある携帯キャリアが取り扱っていた海外製のスマートフォンを使うFleetサービスを導入した結果、大失敗しました。 この失策を横目で見ていたお客様である大手物流会社が、内製化を検討されて私の提案が採用されました。
当時は衛星GPS位置測位といえば、物流業界では、1台200万円程のドライブレコーダーが業界標準装置でした。 しかし、採用いただいた物流会社は自社所有のトラックは少なく、契約車(庸車という)を全国で1万台以上をかかえているため、ドライブレコーダーの設置はコスト的に不可能でした。そこで、物流会社がスマートフォンにソフトをいれて庸車に提供するということで実現した衛星GPS位置即位システムでした。
この物流会社向けGPSシステムを開発し、3種類のAndroidスマートフォンにアプリを導入して、山の手線を2周しながら各スマートフォンの位置測位精度を比較したりしました。(スマートフォンの水晶発振子(オシレータ―)の精度によりGPS衛星からの時間が微妙に違うため、位置測位精度がそれぞれのスマートフォンにより異なることがわかりました)

しかし、今日のあらゆる業界でのIoT化の波は盛り上がり、物流業界へも波及しています。

LoRaWANと言えば、米国ではガス供給サービス会社-SENETが有名ですが、COMCAST社が既に米国12都市でLoRaWANネットワークを構築しIoTサービスを展開中です。 サービスは多岐分野に渡り、サービス名称をMachineQと呼んでいるようです。
・医療(患者モニタリング、実験科学トラッキング)
・公益事業(リモートユーティリティメータリング)
・自動車(資産追跡、遠隔測定)
・スマートシティ(屋外照明、廃棄物管理、 ユーティリティグリッド監視)
*COMCAST MachineQの参考記事
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
https://www.fiercewireless.com/wireless/comcast-expands-lorawan-based-iot-network-to-12-cities
来年からは、LoRaチップ開発元の米SEMTECH社が、LoRaWANを経由したGEOロケーションサービスを展開する予定です。いわゆる、この機能は、携帯キャリア業界でいえば、A-GPS(Access Point GPS) と同じです。
既にスエーデンの大学でも大規模LoRaWAN環境におけるTDoA(Time Difference of Arrival)の実証実験がおこなわれています。 今後は、衛星GPSからLoRaWANによるTDoAへ移行するサービスもIoTサービスとして開花すると期待しています。
*スエーデンの大学によるTDoAホワイトペーパー
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://www.ibeacondo.com/download/TDOA_LoRa_Technology.pdf
*TDoA技術情報: Geolocation solution adds GPS-free tracking capability to LoRaWAN™ networks.
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
https://github.com/brocaar/loraserver/issues/93

◇The Things Network公式ガイドブック発売!
「The Things Network公式ガイドブック」を工学社様から発売していただくことになりました。 来年1月には書店で並ぶ予定です。お楽しみに!
以上
■The Things Network - LoRaWANをみんなでシェアして使う 新刊本好評発売中!

Johan Stokking (左 The Things Network TECH LEAD=CTO)とWienke Geizeman (右 The Things Network CEO)

*工学社新刊本リンク先
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
https://www.kohgakusha.co.jp/books/detail/978-4-7775-2043-5
■LoRaWANサクセスキット

↓↓↓↓↓↓↓
http://www.ibeacondo.com/download/LoRaWAN_Success_Kit.pdf
LoRaWANサクセスキットの詳細は下記までお問い合わせください。
◆オープンウェーブお問い合わせページ
↓↓↓↓↓↓↓
https://www.openwave.co.jp/inquiry/

◆詳細はこちらから....
↓↓↓↓↓↓↓
https://www.thethingsnetwork.org/country/japan/
Amazon社AWS部門ソリューションアーキテクト・ディレクターMatt YanchyshynによるThe Things NetworkのB2B版であるThe Things Industriesの現地取材によるユースケースレポートです。

The Things Industriesサイトはこちらから....
↓↓↓↓↓↓↓↓
https://www.thethingsindustries.com

当時は衛星GPS位置測位といえば、物流業界では、1台200万円程のドライブレコーダーが業界標準装置でした。 しかし、採用いただいた物流会社は自社所有のトラックは少なく、契約車(庸車という)を全国で1万台以上をかかえているため、ドライブレコーダーの設置はコスト的に不可能でした。そこで、物流会社がスマートフォンにソフトをいれて庸車に提供するということで実現した衛星GPS位置即位システムでした。
この物流会社向けGPSシステムを開発し、3種類のAndroidスマートフォンにアプリを導入して、山の手線を2周しながら各スマートフォンの位置測位精度を比較したりしました。(スマートフォンの水晶発振子(オシレータ―)の精度によりGPS衛星からの時間が微妙に違うため、位置測位精度がそれぞれのスマートフォンにより異なることがわかりました)

しかし、今日のあらゆる業界でのIoT化の波は盛り上がり、物流業界へも波及しています。

LoRaWANと言えば、米国ではガス供給サービス会社-SENETが有名ですが、COMCAST社が既に米国12都市でLoRaWANネットワークを構築しIoTサービスを展開中です。 サービスは多岐分野に渡り、サービス名称をMachineQと呼んでいるようです。
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来年からは、LoRaチップ開発元の米SEMTECH社が、LoRaWANを経由したGEOロケーションサービスを展開する予定です。いわゆる、この機能は、携帯キャリア業界でいえば、A-GPS(Access Point GPS) と同じです。
既にスエーデンの大学でも大規模LoRaWAN環境におけるTDoA(Time Difference of Arrival)の実証実験がおこなわれています。 今後は、衛星GPSからLoRaWANによるTDoAへ移行するサービスもIoTサービスとして開花すると期待しています。
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